『 ネガティブ感情とのつき合い方 』
JoBridge飯田橋 スタッフの原です。
 
 
この前、元SMAPの香取慎吾さんの記事を読んで、
大変興味を覚えました。香取さんの個展に
10万人以上が来場したとのことで、アート制作や
アーティスト活動についてのインタビュー記事でした。
 
 
 
展示の中には17歳くらいに制作した作品も含まれるそう
で、超多忙なアイドル時代にどうやって制作を続けていたのかと聞かれて、香取さんの答えはこうでした。
 
 
 
「けっこう調子の悪いとき、状態がよくないときほど絵を
描きたくなりましたね。アイドルという職業柄、ネガティ
ブというか、暗い言葉って、あんまり言う場所がないんで
すよね。人生疲れたよ、とアイドルがいきなり言い出すと
おかしくないですか(笑)。
でも作品でならストレートに表に出せる。」
 
 
 
ネガティブな感情をアートで表現するというのは、
私が学んでいる表現アートセラピーと本質的に同じです。
怒りや苦しみなどは、言葉や行動に表すと他人を
不快にしたり、時には自分自身さえ傷つけてしまう
ことがありますが、アートという枠の中に表現する分には
安全です。
 
 
 
香取さんはそれを若くして
本能的に悟ったのだと感心しました。
そして、そういう方法を模索しなければならないほど、
アイドルという職業は過酷なのだと思い至りました。
 
 
 
そう思うと、長年アイドルを続けている人々全員に対し
て、尊敬の気持ちが湧きました。
   
 
 
JoBridgeの利用者にもマイナス思考が強い方が多く、
ネガティブ発言を連発する方もいます。
ネガティブな思いを抱くのは自由ですが、
他者のネガティブ発言を耳にするの
はあまり気持ちの良いものではありません。
 
 
 
利用者同士、
ネガティブトークで共感しあえることもあるようですが、
「昼休みに●●さんの愚痴っぽい話を聞きすぎて、気持ち
が落ち込みました」という相談(クレーム?)を受けるこ
とも多いのです。
 
 
 
ネガティブ感情が渦巻いている人は、香取さんのように
アート作品で表現してみてはどうでしょうか。
発散が目的なので、上手かどうかは全く問題では
ありません。
 
 
 
100円ショップなら、クレヨンでも墨汁でも粘土でも
アート素材が気軽に購入できます。
私のオススメはクレヨン画です。24色のクレヨンをなが
め、今の気持ちに一番しっくりくる色を選んで気ままに
画用紙を塗ります。
 
 
 
何かの形でも、ぐるぐる渦巻きを描くだけでも、
全体を塗りつぶしてもいいので、何も考えず手と
心に任せて画用紙に表現していきます。
 
 
 
色を変えたければ変え、何か描き足したくなったら描きま
す。始めは雑念が浮かびますが、描いているうちに案外没
頭できるものです。気のすむまで何枚も描くと、ふと気持
ちが軽くなったり、自分の心の謎がひょっこり解けたりす
ることがあります。
 
 
  
ネガティブな発言は相手の気持ちも暗くするし、
悪い運気を呼ぶような気がします。
でも、生きていれば、アイドル
でなくたって、辛い気持ちになることはあります。
 
 
 
その感情を押し留めるのではなく、
上手な方法で表現することが健康に生きるための知恵
だと思います。さぁ、みなさん、
 
Let’s アート表現!!
 
 
 
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