『 邪気とミニマリスト 』
JoBridge飯田橋 スタッフの原です。
  
  
私は長年ミニマリスト(必要最小限度のモノしか所有しな
いシンプルな生き方)に憧れていて、せっせと断捨離に励
むものの、まだまだ所有物に埋もれた毎日を送っています。
 
 
 
ところで、私が、ミニマリストに心惹かれるのには、過去
のこんな記憶が背景にあります。
 
 
 
今から20年ほど前のことですが、女性誌に運勢UP的な
特集があり、そこに記載されていた内容が今も忘れられま
せん。当時、風水や四柱推命などが流行しており、インテ
リア誌やファッション誌でも風水やアジア風占いが頻繁
に取り上げられていたものでした。
 
 
 
私が読んだ記事もその
手のもので、雑誌の名前も特集のタイトルも思い出せませ
んが、その中に「滞っているものには邪気が宿る」という
記載があり、衝撃を覚えました。
 
 
 
滞っているものとは、正常に機能していないもののこと
で、例えば、長年タンスに仕舞い込んでいる服や、締め
切った部屋、いつまでも片付けないダンボールなど、
ありとあらゆるもののことです。
 
 
 
長年使わないものを保管しておいて
も良いのですが、衣類や書籍などは定期的に虫干しするな
どのメンテナンスをしないと、悪い気(=邪気)がそこに
溜まっていくというのです。もちろん、部屋の隅のホコリ
やお風呂場の水アカなんていうものは邪気の塊だそうで
す。
 
 
 
私はその手のこと(占い、運勢、パワースポットなど )
にはあまり関心がない方なのですが、子供の頃に妖怪のア
ニメ(ゲゲゲの鬼太郎、ドロロン閻魔くん、妖怪人間ベム
など)が好きだったせいか、「邪気」というちょっと不穏
な言葉の響きに強く反応してしまったのです。
 
 
 
それ以来、私の価値観の中に「滞ると邪気が宿る」とい
う 概念がしっかりと根を張りました。だらしがない、
不潔、と言われるよりも、「邪気が宿る」と言われた方が
ああ一刻も早く掃除をしなければという気になります。
 
 
 
何より片付けた=邪気払いとなるわけで、事後の清々しさ
が ひとしおなのです。今でも、洗っていない食器や洗濯
物の山を見て、 あぁめんどくさいと思うと同時に、これ
は邪気の塊だと感じられ、ぼちぼちと片付け始めます。
 
 
 
その記事の中でも更に印象的だったのが「毛先に邪気が宿
る」という記載でした。人の身体は新陳代謝をして常に新
しく生まれ変わっているので、古い角質や伸びすぎた爪、
髪などは早く落とす方が良いそうです。
 
 
 
そして、理由は忘れてしまいましたが、特に毛先には邪気が宿りやすいそうで「髪を伸ばしている人も毛先は小まめ
に揃えましょう」と書かれていました。子どもの頃ロング
ヘアで通していた私が、大人になってからほとんどショー
トカットにしているのには、この記事の影響が少なからず
あると思います。
 
 
 
今はかなりのショートヘアなので、5週間に1回くらいの
ペースでカットに行きます。伸びてくるとヘアスタイルが
まとまらないという実態もありますが、そんな毛先を見る
と「ああ、邪気が…」と思ってしまうのです。
 
 
 
しかし、この感覚が嫌で手放したいのかと言うと、そうで
もありません。目に見えず、人知の及ばない力を信じる日
本的感性は尊いと思います。山の神、水の神という八百万
の神々を敬う心もまた同じ価値観に根差していて、宗教と
も一線を画す美しい文化だと考えます。
 
 
 
だから、私はこれからもなるべく邪気を宿さず、潔く生き
ていたいと思います。
 
 
 
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