『カストマイズによる就労先決定』
JoBridge飯田橋の内田です。
 
 
NさんがIT企業に就労が決定しました!
利用者は30代の発達障害特性があり、
今まで6社の企業で働いていました。
 
 
 
障害がわかったのが6社目でした。
それまでは仕事のミスが多く、
上司にはしょっちゅう怒られたようです。
 
 
 
それを見るに見かねて上司から念のため診断を
受けてみればと提案され、その結果、発達障害
と診断されました。
 
 
 
たまたまですが上司は発達障害者の仕事における
課題を知っており、Nさんの振る舞いが気になって
いたようです。
 
 
 
最近は診断後医師や関係機関の提案で
就労移行支援に通所して自分の障害特性をよく知り、
対処方法を学び、仕事の仕方も学び、その上で
安定就労を勝ち取るケースが多くなりました。
 
 
 
Nさんは約1年通所し、実習5社、就活で
エントリーした企業数は121社でした。
多くの企業にエントリーしたのはNさんの
希望があってクローズ就労を目指していたためです。
(クローズ=障害特性を伝えず就労)
 
 
 
また、テクニカルスキルがあったので、
それらの求人案件に特化していたこともあり
就活期間が長引きましたが、メンタルトレーニングを
受けたこともあってNさんはあきらめず粘り強く、
取り組んだこともあり落ち込むことは
ありませんでした。
 
 
 
 
クローズまたはオープン(障害特性を伝える就労)
のどちらで就労するかは、当事業所はスタッフと
話しあった上で利用者が決めます。
 
 
 
もちろん、クローズからオープンに
オープンからクローズに就労スタイルを変更するこは
可能です。基本は利用者の意向を尊重します。
 
 
 
Nさんは途中からクローズ就労の難しさがわかったため
オープン就労に変更しました。引き続きテクニカルスキル
を活かした求人案件を中心に就活を続けましたが、案件が
少ないことや実際にやる仕事内容が簡単なサポート業務の
ため続けることをやめました。
 
 
 
その後、Nさんのもう一つの能力であるサポートスキルを
活かせる企業を新規開拓することにしました。
求人案件を軸にした就活からNさんの障害特性を活かせる
就活スタイルに変えたのです。
 
 
 
このスタイルは労力を必要とされますが、確かな就労して
欲しいという願いから柔軟な対応をするIT関連企業を中心
に就労先を開拓していきました。
 
 
 
その中の1社であるソフトウエア開発、ゲーム開発をして
いるIT企業がNさんの障害特性に活かした仕事を私どもと
一緒に考え求人を作りました。
 
 
 
私どもはこの求人スタイルを「カストマイズ求人」と
名付けました。
( 企業の事業計画と障害者の特性に合わせて求人を
開発すること)このスタイルのため、Nさんも
面接では活き活きと自身を語り、強みやできることを
話すことができました。
 
 
 
人は能動的になればなるほど本来の良さや強さが
あらわれて魅力的になります。面接スタイルが変わると
就労希望者と企業の双方が価値的な面接時間になります。
 
 
 
今回のNさんの仕事は、人事の採用サポートが中心となり
ます。応募してくる方に対しての面談日程から応募におけ
る質問対応、採用サイト更新等、守備範囲が広いですが、
Nさんはホスピタリティ志向が高いのでやりがいを感じて
おります。
 
 
 
おそらく、就労定着率も高いと思いますので
これからも「カストマイズ求人」を推進していきます。
 
 
 
 
     動いた分、新しい自分になる!
  就労移行支援事業所 JoBridge飯田橋
 ~うつ病・発達障害など専門の就労移行支援~
 ~自分らしい生き方、働き方を見つける場所~