『やりたいことなんて、何歳になってもよくわからない』
JoBridge飯田橋 スタッフの原です。
 
 
就活を始めた利用者さんから
「やりたいことがわからない」という
相談をしばしば受けます。
 
 
 
私は「あなたは、やりたいことを見つけたいのか?
就職先を探したいのか?」と訊きます。
前者ならばこんな部屋の中に閉じこもっていても
解決しないので役に立てないが、
後者ならば一緒に考えましょうと答えます。
 
 
 
自分のやりたいことは、
生涯をかけて見つけていくことであり、
JoBridgeにできるのは就職をサポートすることだからです。
 
 
 
と言うのも、私自身、やりたいことなんて
本当の意味ではよくわかっていないのです。
それでも、自分の価値観、適性、ワークスタイルなどから、
これまで有意義な職業選択をしてきたと思っています。
 
 
 
そして、どの経験も次の仕事で活きていると感じます。
前職で経験したビジネスのスキル、カウンセリングの
経験、職業紹介の実績などが、現在私が提供している
プログラムの基盤です。
 
 
 
顧客からのクレームや上司からのプレッシャー、
人間関係の葛藤までも、現在の職業指導員という
仕事に活きています。
 
 
 
そもそも、自分のやりたいことが若い時から
明確な人の方が少ないのではないでしょうか。
私の姉はその少数派の一人で、
 
 
 
子供の頃に軟膏薬の蓋に描かれていた
「小さな看護婦さん」というキャラクターが好きで、
不必要にその容器を眺めてはメントールの香りを嗅ぎ、
 
 
 
誰かがケガをしたら嬉々として「塗ってあげようか?」
と言って回っていました。
そして「大きくなったら看護婦さんになるんだ」と
宣言し、そのまま看護師になってずっと働いています。
 
 
 
それが彼女の天職なのかと言えば、
本人にはそんな意識はないようでした。
看護師になった以上、より良い仕事をしようと努力し
続けて、気がついたら何十年も経っていたようです。
 
 
 
天職はわからなくても、適職は見つけられます。
また、適職は一つとは限らず、複数あるとも思います。
適職の定義もいろいろですが、その仕事の中で
「自分の何かを活かせる」「成長できる」と感じられれ
ば、それが適職だと思います。自分のスキル全てを活かせ
るとか、好きな業務だけという仕事はありません。
 
 
 
仕事ですり減る部分(通勤時間、体力、ストレスなど)
も必ずありますが、それと引き換えに得られるもの
(働きがい、経験、成長、達成感など)がちょっとでも
プラスになれば、それは適職と言えるのではないでしょう
か。
 
 
 
20代や30代で自分のやりたいことが明確でなくても、
当たり前です。やりたい仕事が見つからなければ、
自分にできる仕事を謙虚に求めればよいと思います。
できることを実直にやり続けることで、拓ける道が必ず
あります。
 
 
 
 
    動いた分、新しい自分になる!
  就労移行支援事業所 JoBridge飯田橋
 ~うつ病・発達障害など専門の就労移行支援~
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