JoBridge飯田橋の木口です。
 
 
 
先日、JoBridge飯田橋のプログラムで
傾聴・共感トレーニングを実施しました。
その様子を一部ご紹介します。
 


 
 
まずは「傾聴」、「共感」という言葉の意味を
整理してみましょう。
 
 
 
傾聴とは…
「聴く」という漢字が示す通り、
相手の話に注意深く耳を傾けることです。
自分が訊きたいこと、尋ねたいことを聞くのではなく、
相手が話したいことを受け止めて聴くことが「傾聴」なのです。
 
 
 
したがって、「傾聴」の姿勢で話を聴くときには、
アドバイスをしたり、自分の考えや意見を相手に
伝えたりすることは行いません。
(ですが、これがなかなか難しいのです……)
 
 
 
また、注意深く相手の話を聴くからといって、
会話の内容を意識するだけでは「傾聴」としては
十分ではありません。
 
 
 
温かい表情や、姿勢、あいづちやうなずきといった仕草も
「傾聴」をするための必要な要素です。
 
 
 
共感とは…
自分とは違う考えや意見であったとしても、
相手の気持ちに寄り添って自分のことのように
感じられるようにすることが「共感」です。
 
 
 
相手の話した考えや意見が自分と同じ時に、
「わかる!同じ!」と思うことは同感や感情移入であり、
「共感」とは異なります。
 
 
 
あくまでも、相手の考えに寄り添い、
相手の気持ちをそのまま受け取ります。
「傾聴と共感」の言葉の意味を整理したところで、
プログラムでは「傾聴と共感」を参加者の方に
体験していただきました。
 
 
 
話し手と聴き手に分かれて、1分程会話をしてもらいます。
まず、聴き手は「傾聴・共感」に必要な温かい表情や
あいづちやうなずきは一切行いません。
 
 
 
ただ黙って話し手の顔を見つめてみたり、
下を向いてみたりしながら話を聴きます。
実際にやってみたところ、話し手の皆さんは、
とても話しづらそうにしていました。
 
 
 
話しが続かない、自分の話がつまらないのではないかという
不安感がある、といった感想もありました。
また、聴き手の皆さんも話を聴いていて申し訳なくなった、
心苦しい感じがあるとのことでした。
 
 
 
次に、聴き手は「傾聴・共感」の技法を使って
話し手の話を1分程聴きます。
こちらは、話し手の皆さんは楽しそうに
お話ができていました。
 
 
 
話しをしてもいいのだという安心感を
得ることができたようです。
先ほどよりも、話が頭の中でまとまったり、
新たに話したいことが浮かんできたりといった
良い変化もあったみたいでした。
 
 
 
「傾聴・共感」は一朝一夕に会得できる技術ではありません。
しかし、話を聴いている時に、温かい表情、
あいづちやうなずきができると、面接の時など相手に与える
印象が全く異なります。
小さなことから初めて、面接の技の一つとして
身につけてほしいと思っています。
 
 

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