JoBridge飯田橋の内田です。
 
 
GさんのIT企業カスタマイズ就労について
お伝えします。
就労者は30代の発達障害特性があり、
今まで6社の企業で働いていました。
 


 
 
障害がわかったのが6社目でした。
それまでは仕事のミスが多く、
上司にはしょっちゅう怒られたようです。
 
 
 
それを見るに見かねて上司から念のため診断を
受けてみればと提案され、その結果、発達障害
と診断されました。
 
 
 
たまたまですが上司は発達障害者の仕事における
課題を知っており、Gさんの振る舞いが気になって
いたようです。
 
 
 
最近は診断後医師や関係機関の提案で
就労移行支援に通所して自分の障害特性をよく知り、
対処方法を学び、仕事の仕方も学び、その上で
安定就労を勝ち取るケースが多くなりました。
 
 
 
Gさんは約1年通所し、実習5社、就活で
エントリーした企業数は65社でした。
多くの企業にエントリーしたのはGさんの
希望があってクローズ就労を目指していたためです。
(クローズ=障害特性を伝えず就労)
 
 
 
また、テクニカルスキルがあったので、
それらの求人案件に特化していたこともあり
就活期間が長引きましたが、メンタルトレーニングを
受けたこともあってGさんはあきらめず粘り強く、
取り組んだこともあり落ち込むことは
ありませんでした。
 
 
 
クローズまたはオープン(障害特性を伝える就労)
のどちらで就労するかは、当事業所はスタッフと
話しあった上で利用者が決めます。
 
 
 
もちろん、クローズからオープンに
オープンからクローズに就労スタイルを変更するこは
可能です。基本は利用者の意向を尊重します。
 
 
 
Gさんは途中からクローズ就労の難しさがわかったため
オープン就労に変更しました。引き続きテクニカルスキルを
活かした求人案件を中心に就活を続けましたが、案件が
少ないことや実際にやる仕事内容が簡単なサポート業務の
ため続けることをやめました。
 
 
 
その後、Gさんのもう一つの能力であるサポートスキルを
活かせる企業を新規開拓することにしました。
求人案件を軸にした就活からGさんの障害特性を活かせる
就活スタイルに変えたのです。
 
 
 
このスタイルは労力を必要とされますが、確かな就労して欲しい
という願いから柔軟な対応をするIT関連企業を中心に就労先を
開拓していきました。
 
 
 
その中の1社であるソフトウエア開発、ゲーム開発をしている
IT企業がGさんの障害特性に活かした仕事を私どもと一緒に
考え求人を作りました。
 
 
 
私どもはこの求人スタイルを「カストマイズ求人」と名付け
ました。( 障害者の特性に合わせて求人を開発すること)
このスタイルのため、Gさんも面接では活き活きと自身を
語り、強みやできることを話すことができました。
 
 
 
人は能動的になればなるほど本来の良さや強さが
あらわれて魅力的になります。面接スタイルが変わると
就労希望者と企業の双方が価値的な面接時間になります。
 
 
 
今回のGさんの仕事は、人事の採用サポートが中心となります。
応募してくる方に対しての面談日程から応募における質問対応、
採用サイト更新等、守備範囲が広いですが、Gさんは
ホスピタリティ志向が高いのでやりがいを感じております。
 
 
 
おそらく、就労定着率も高いと思いますので
これからも「カストマイズ求人」を推進していきます。
 
 
 
 

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