JoBridge飯田橋の渡部です。
 
 
 
以前、CADで仕事を探していたAさんについて
お伝えします。
 
 
 
AさんはCADオペレーターで仕事を探していた。
しかも、3D-CAD。障害者雇用では確かにCADの仕事はある。
しかしそれは、AutoCADがほとんどで3D-CADは皆無に等しい。
 
 
 
そして、3D-CADの求人案件が有ったとしても全部の企業は
残業時間を月10~20時間要求してくる。
体力に自信のあるAさんでも毎日1時間の残業は堪えると感じていた。


 

 
 
私が見た限りでは、3D-CADはクローズ(一般就労)と
さほど変わらない案件がほとんどであった。
それは、精神・発達障害では難しいものであった。
 
 
 
むしろ、若手(20代)の身体障害の方を要求している
求人案件としか見ることができなかった。
 
 
 
そんな中でも、AさんはAutoCADの案件に挑戦していった。
それだけではなく、軽作業・事務(データ入力除く)も
探していき、3日に1件のペースでエントリーを試みた。
 
 
 
最初は書類選考も通過しなかったが、応募書類を何度も
修正・改良していき、面接まで辿り着けるようになった。
 
 
 
時には週3回の面接をこなしたAさん。面接をやりすぎて
何が何やら分からなくなってしまう時もあった。
私も可能な限り面接に同席させてもらった。
 
 
 
それでもAさんは毎日のように気になった求人票を持ってきた。
もう求人票を見つけることが趣味の領域まで行ってしまった。
持ってきた求人票を私と話し合いながら選別した。
 
 
 
そんな中で以前、実習に行った大手物流運輸会社のB社から
内定を頂いた。Aさんはホッと一安心した。
しかし、Aさんは就活を止めなかった。
 
 
 
私はAさんにB社に決めないか?と説得しようとしたが、
無理だと思った。
それはAさんが納得いく材料がなかったからであった。
 
 
 
理屈で話しても反発を生むだけでありAさん自身が体で
体感してもらうしかなかった。そのためには、納得いくまで
就活をするしかなかった。
 
 
 
たとえ、それが辛い目に遭うこともあるかもしれないが
長く働いてもらうためには自分で腑に落ちた場所を選ぶには
その人が決断する力が付くまで根気よく向き合うしかないと私は思った。
 
 
 
しかし、内定をもらったからと言っていつまでも企業が待ってくれるとは
限らない。等々、徹底的に就活していたAさんにも決断する時が来た。
Aさんはその内定をもらった企業に行く意志を私に伝えてくれた。
 
 
 
Aさんは、意味はないけど、納得いくまで就活できたことで
胸の中のモヤモヤが取れていったと言っていた。
 
 
 
人それぞれ腑に落ちる点はいろいろある。
しかし、これだけは共通しているてんがある。
それは、徹底的に行った末の妥協点を見いだせるかどうか?
 
 
 
それが出来る人は就職は必ず決まる。
 
 


 
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