JoBridge飯田橋の髙木です。

認知行動療法の第三世代、“ACT”では、次のキーワードが
重要な意味を持ちます。それは「言葉」です。

私たちは、現実に起こったことを言葉(想像)によって、
仮想的にネガティブな現実を作り上げてしまいます。それも
誰でも、簡単にです。

そして、厄介なことに、私たちは言葉の作り出したこの“仮想的現実”
によって思い煩い、気持ちが沈んでしまいます。

例えば、あるできごとが起こり(親に叱られたなど)、これを受けて
の結果はネガティブなものであったとします。

そのネガティブなものは心身に生じ、憂うつな気分、動悸や吐き気を
起こします。また、できごとと結果の間には、否定的な自動思考が横
たわるのです。

そこで、こうしたネガティブな結果を回避しようする行動に出ます。
このことを“体験の回避”と呼びます。

ACTは、体験の回避に出るのではなく、ありのまま出来事を受容し、
受容した中で、新しい行動に出ます。そして、こうした流れのなかで、
言葉の作り出した“仮想的現実”を見出します。

言葉は、自分に勇気を与えることもあれば、自分を精神的に追い詰めて
しまうこともあります。

言葉の持つ“魔法”に気づき、理解する。ACTを学ぶ上で大事なポイント
といえます。

自分が直面している現実が“仮想的”なものでないか、困難に直面した
ときは、ふり返ってみてください。


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