『こだわってしまう』

JoBridge飯田橋の渡部です。
　
　
　
人それぞれ、職業を選択する上で希望の条件がある。
それは良い意味で“こだわり”である。
　
　
　
Aさんは、クローズで約8年間、3D-CADの操作を行っていた。
しかし、過酷な労働によりうつ病を発症して、退職した。
　
　
　
でも、実はうつになった理由は、発達障害の特性上の行動に
よるもので、顕著にあらわれる特性は、こだわりであった。
　
　
　
そのため、１つのことに没頭してしまい他の事が手につかなく
なり、時間間隔が分からなくなってしまうものであった。
　
　
　
また、コミュニケーションを取る際にも考え込み回答が遅くなる
ということが起こってしまっていた。
　

　
　
始め支援していく際に、このこだわりを軽減させようと思っていた私は、
一生懸命努力して性格を直そうと努力しているAさんをみていて
自分の方向性が間違いであることに気づいた。
　
　
　
性格は代えられない。ならば性格をより良い方向に持っていくための
方法を考えればいいんだと思った。その時、こだわりも思いの強さ
（情熱）に変えられるのではないか？と考えた。
　
　
　
そして、就活。AさんはどうしてもCADに関する案件を選んでいった。
しかし、CADの中でも2Dと3Dがあり、使用していたソフトも違うと
全然、分からないものになってしまい、希望の条件に満たさなかった。
　
　
　
私は、職種の方向性の変更も考えた。でも、Aさんの情熱に賭けてみよう
と思った。そして、あえてクローズ求人を選ばせた。クローズでは、
Aさんの希望の条件が整った求人票が次々と見つかった。
　
　
　
そして、その求人票の企業に私は直接電話して障害者雇用をして頂けるか
聞きまくった。多くは、障害特性上無理と言われてしまった。
しかし、1件だけ、障害者雇用を考えていたという企業が見つかった。
　
　
　
私は、その企業に猛烈にアプローチした。Aさんの特性および経歴を
知りたがっていた企業に直ぐに連絡を取り、説明をさせて頂いた。
そうすると企業から面接してみたいと良い返事をもらった。
　
　
　
Aさんのこだわりは、就職するんだという情熱へと変化し、
その思いが企業に通じた瞬間であった。
そして、今日もAさんはこだわりの職種を探して求人検索している。
　
　