JoBridge飯田橋の内田です。 
ACTプログラムについてお話ます。
 
 
 
ACT(アクト)とは、“Acceptance Commitment Therapy”
の頭は文字を取り、連ねた言葉です。
 
 
 
acceptance=受容
 
 
 
commitment=行動
 
 
 
therapy=療法
 
 
 
以上の3本の言葉からなっています。
 
 
 
公認心理師のテキストによれば、第三世代の行動療法
に位置づけられると書かれています。
 
 
 
第一世代が「行動療法」にあたり、第二世代が
「認知行動療法」、そして第三世代にあたるのが、
認知行動療法にacceptance=受容の考え方と
マインドフルネスの要素を包含した認知行動療法、
『ACT』などがあたります。

 
不安症やうつ症状、ストレス耐性などの療法として
ACTは用いられますが、近年、ある症状に対しても
着目されています。
 
 
 
それは長期間に渡り痛みがつづく、“慢性痛”への効果
です。
 
 
 
慢性痛に対しては、痛み止めなど、薬物治療が一般
的と言えますが。
 
 
 
しかし、慢性的な痛みは、これを鎮めるのは容易では
なく、やはり、一定の痛みが日々続く中での、痛みと
向き合った生活の実現が必要となります。
 
 
 
そこで、慢性痛の治療ガイドラインにおいて強く推奨
されているものが認知行動療法であって、まさに『ACT』
の考え方と言えます。
 
 
 
例えば、3ヶ月以上に渡り、体のあちこちに強い痛みが生
じる病気に、線維筋痛症というものがあります。
 
 
 
線維筋痛症は痛みとともに、身体の強ばり、
激しい疲労感、そして不眠やうつなど多くの症状を
もたらせます。
 
 
 
目覚ましい効果のある治療法が確立されていないこの
病気に対しては、精神療法・心理療法として、認知行
動療法が有効であると考えられています。
 
 
 
痛みを完全に取り除くことは難しく、また、痛みを無く
そうと、そのことばかりに注力すると、気がつけば生活
の中心が痛みになってしまい、ほとんど活動の無い状態、
に陥ってしまいます。
 
 
 
しかし、痛みを取り除くよりも、痛みと向き合って生活
をすることのコツを学び、痛みはあるけれど、活動的な
生活を目指していく、ACTはまさに、こうした点にも
役立つアプローチなのです。
 
 
 
ACTの慢性痛への効果は、NHKの番組、
『ためしてガッテン』でも、昨年紹介されておりました。
 
 
 
ただ、番組内にもありましたが、ACTは最新の痛み対策
ということもあって、受けることのできる機会が少ない
とのことです。
 
 
 
JoBridge飯田橋では、認知行動療法のひとつとして、
訓練期の中でACTのプログラムを約4~5コマをかけ
て実施しています。
 
 
 
認知行動療法の心理へのアプローチとしてはもちろん
のこと、心理的ストレスが原因として、例えば、
慢性痛などの症状は現れることがあります。
 
 
 
心と体は一対です。
 
 
 
心が元気である為にも、認知行動療法の第三世代で
あるACTを、普段の生活に取り入れ生き生きとした
日々を送ることが出来ればと思います。
 

 
 
 


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