JoBridge飯田橋の渡部です。

先日、卒業生から一本の電話が来た。
「突然、体が動かなくなり病院に行ったところ
統合失調症が再発してしまいました。」と


私はすぐに病状のことを詳しく聞きました。
Aさんは、10年来、病気を患い、仕事ができず
日常生活ができる程度になったころ
JoBridge飯田橋を利用して1年間トレーニングを
行った結果、見事、就労に結び付き、丁度、
3ヶ月経過しようとしていた時でした。

Aさんは、10年分の就労を取り戻そうとして、
毎朝、8時に出勤し、厳しい介護福祉の世界で
一生懸命働いていました。

職場の雰囲気も良く、Aさんを配慮してくださる
スタッフの方々もそろっており、
順調に就労していたのでした。

しかしAさんには、悩みがあったのです。
始めて、障害者就労をして、
こんなにも周りの方が面倒を見てくれて、
 

 
自分は役に立っているのかどうか。
皆の足で的に担っていないかどうか。
皆のために恩返ししたい。と真面目なAさんは、常に思っていました。
定着面談でも日々の相談でも、
私を始め、職場の方々からAさんに激励をしました。


そして、Aさんの仕事の面で、
よい点を伝え、社員、利用者さんが
感謝していることも伝えていました。
 
 
 
また、持病の腰と膝の痛みにも耐えていたのです。
10年間、働けなかったAさんの体力は
介護福祉の現場では、非常につらかったのです。

でも、Aさんは、明るく元気にあいさつをして、
一生懸命、働いていました。

しかし、家庭で問題が起こり、
そこからAさんは不安になり
眠れなくなってしましました。
 
 

それでも、働いていたAさんは肉体と精神が
徐々に崩壊していったのです。 

病院の先生からは、統合失調症の薬を多量に
処方され、「寝ることが先決!」と言われ薬漬けになって、
日常生活もままならない状態になってしまいました。

私は会社に事情を説明して、Aさんを1ヶ月お休み
させて頂くことをお願いしました。

会社からは「とにかく休んでよくなってください。
私たちはいつでもAさんを待っていますよ。」
と温かいお言葉をいただきました。

今、私はAさんと毎日、連絡を取り合い、
病状を聞き、激励をしています。

本来の定着面談では、ありえないことですが、
一人の人が悩んで苦しんでいながらも”働きたい”
という気持ちがあるからには、支援する。

それが真の定着支援だと思っています。




動いた分、新しい自分になる!
就労移行支援事業所 JoBridge飯田橋
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