『目的と目標を持つこと』

JoBridge飯田橋の渡部です。
　
　
　
目的は、生きていく上で必要なのか？
最近、思ったことがあった。
それは、ある利用者さんが来なくなったときのことである。

　
Aさんは生活費を稼ぐために仕事がしたかった。
しかし、何故かやる気が出ない。
頭でわかっているものの、行動にだせない。
　
　
　
そして、JoBridge飯田橋にも行くことが
億劫になってしまいました。
　
　
　
私は家庭訪問に行き、Aさんも激励をしました。
しかし、Aさんの中では、「しつこいな！」という
感情しか生まれませんでした。
　
　
　
そんな中、Aさんのご家族の協力を得て、
AさんはJoBridge飯田橋に顔を出してくれました。
　
　
　
重い腰を上げてやってきたAさんに対して、
私はいろいろ話をしてみました。
そこで分かったことがありました。
　
　
　
何のためにJoBridgeへ来るのか？何のために働くのか？
根本的なことにAさんは悩んでいたのです。
それは生きる目的にも匹敵していました。
　
　
　
そして、Aさんの生きる目的を一緒に探してみました。
そうするとAさんは「楽をしたい」と言い出したのです。
一見、安易な目的かもしれませんがAさんにとっては大事な言葉でした。
　
　
　
そして、「楽をする」にはどうすれば、そうなれるのか？
を掘り下げていくと「働いてお金を稼ぐこと」になったのです。
そうだ、「楽をしたいから、働くんだ。」と気づいたAさん。
　

　
　
そうなると、そのための目標も考えることができました。
そして、過去を整理して、現状を把握して、未来へ展望することが
出来たのです。
　
　
　
それからプログラムへの参加方法も見直していきました。
引きこもりが長く続いていたため、一人で黙々と作業するのが
得意なExcelの課題を進める個別プログラムが多かったのですが、
　
　
　
それはこちら側の間違いでした。
実は引きこもっていた時間を取り戻したい、いろんなことを
見つめ直したいと思っていたのです。
　
　
　
そのため、何のために働くのか？成長とは何か？目標の立て方
等々といろんなことを話し合いながら考えていきたかったのです。
　
　
　
今まで考えることを避けていた分、疲労の度合いは大きく、
毎日どっと疲れはしているものの、やり切った感が出てきました。
そしてJoBridgeに来る意味をしたのでした。
　
　
　
私は、利用者さん一人一人が何に悩んで先に進めないかをもっと
考えなければいけないと思いました。
　