JoBridge飯田橋の髙木です。
季節は晩春を迎えました。
4月から5月にかけて咲き誇る「藤」の花が、
通り端の公園にて淡紫鮮やかに華やいでおります。
毎年この花を見ると、晩春中に初夏の香りを予感し、
まもなくやってくるだろうあの暑い夏にふいに想いを馳せます。
今般の新型コロナウイルスの脅威は、多くの方々が不安を
もたらせています。
先日、この見えざる脅威を取り上げるNHKのドキュメントの
中で、出演していた知経済学者で思想家のジャック・アタリ
氏が、「利他主義」をキーワードとして、「他者のために生
きる」という人間の本質に立ちかえらなけければならないと、
番組内で話されるとともに、次のキーワードを上げていました。
それは、「ポジティブ」というものです。
氏が言われるこの「ポジティブ」は、単に物事を楽観的に見る
のではなく(楽観主義《オプティミズム》)とは異なり、「…自
らが試合に参加し『うまくプレイできればこの試合に勝てるぞ』
と、考える」ということであると言います。
そして氏は、このようにも仰いました。
「…人類すべてがこの試合に勝てると考えています」
暗いニュースが国内外を席巻する中、情報の受け手である私たち
は、どうしても暗い気持ちを抱いてしまいます。
しかしながら、道すがら目に付く藤の花は、変わらず鮮やかに彩
りはじめ、「それでも季節の廻る」のだと、強く思い至らせます。
そして、ジャック・アタリ氏の仰る「ポジティブ」にこの今般の
状況へ立ち向かて行くことが、何よりも大切なのだと感じました。
「それでも明日は来る」のだからです。
藤の香りに触れる早朝の散歩の中で抱いた思いでした。
動いた分、新しい自分になる!
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