年末の思い出
こんにちは。
JoBridge飯田橋 スタッフの原です。
いよいよ年も押し迫ってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は子供の頃、年末の慌ただしさが大好きでした。
晴着を着てお年玉をもらえる正月ももちろん嬉しいのですが、家じゅうが年越しの準備に追われる非日常的な雰囲気がなぜか好きでした。それに、年末が終わってもその次に楽しい正月が待っていると思うと、土日をまるごと残して夜更かしできる金曜の夜のような余裕があります。
私の生まれた家は北海道の田舎にあり、古い家屋で無駄に広く、廊下も長く、納戸や屋根裏もあり、大掃除だけでも大変な騒ぎでした。障子の張替え、薪ストーブの分解掃除などの特殊な作業もあって、いつもは家事を手伝わない父も力仕事や高所作業で活躍します。北海道は冬が長いので、クリスマスごろから学校が冬休みになりますが、終業式から大晦日まで家じゅうが大わらわといった感じです。
大掃除以外の大きなイベントとしては、餅つきがあります。
実家は材木工場で、住居と同じ敷地内に工場や倉庫が5棟あり、それぞれに鏡餅を飾るので、餅つき作業は一日中かかります。
もち米は前日に研いでおき(たしか3升くらい)、当日は朝から蒸し器でどんどん蒸していきます。蒸しあがったら順次、餅つき機(残念ながら電動でした)に入れて餅を作ります。
この間、子どもはお餅ができる様子を眺めているだけですが、いざ餅が搗きあがると、でんぷんを敷いた巨大な台にどんと大きな餅の塊が置かれます。その瞬間から、祖父母も父母も子ども達も総出で、いっせいに餅を丸め始めます。餅は搗きたての熱くて柔らかいうちに丸めないと表面が固くなってしわができてしまうため、美しい鏡餅をつくるには瞬時にたくさんの人手がいるのです。
この作業を家族で何回もくり返すうちに、だんだんとハイになってきて「おじいちゃんの餅、丸じゃなくて楕円になってきてるよ~」などと、つまらないことで大笑いしたくなります。
途中、お腹が空くと成型に失敗した餅に砂糖醤油やみそをつけて食べ、また餅が搗きあがったら全員で丸める、といった調子です。鏡餅を作り終わると、あんこ餅、草餅、豆餅、雑煮用の白い延し餅と、夕方まで作業が続いたものでした。
今では両親が隠居してマンション暮らしになったため、小ぢんまりと市販のお餅で正月を祝いますが、あの慌ただしい年末行事を経ずに迎える正月は、ちょっと味気ない気がしてしまいます。
皆様のお家にはどんな年越し行事がありますか。
今年の仕事はさっぱりと済ませて、どうぞ良いお年をお迎えください。
就労支援事業所 JoBridge飯田橋
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